蕎麦祷観音

蕎麦祷観音について

その昔、日川の深い谷は険しく道も悪く、人里離れた天目山への参禅や参拝は危険を伴い旅の途中で亡くなる者もいました。馬頭観音は旅する人々の安全を守る仏様です。また山間部の農作業では農耕馬などの動物が重要な役を担っていました。馬頭観音はそんな動物の無病を守る仏様でもあります。そして眷属(けんぞく)の白馬は観音様を速やかに目的地へ運ぶことから、心願を速やかに叶えてくれる仏様と信仰されております。
栖雲寺の二体の馬頭観音石仏は共に江戸時代中期の尊像で(左:安永八年、右:宝暦八年)並べて安置されるようになり、双馬頭観音(そうばとうかんのん)として人々がこの双体を一度にお参りし旅の安全や心願成就をお祷(いの)りしてきました。
蕎麦切発祥の地にある双馬頭観音は、いつの頃からか蕎麦祷観音(そばとうかんのん)と親しまれるようになり、蕎麦をお供えしてお祷りするようになったと寺伝にあります。

≪ご利益≫ 

旅行安全・交通安全・無病息災・心願成就・ペット守護・午年の守り本尊